Warwick DLMBA 学習記

Warwick Business School Distance Learning MBA の受験、学習に関する記録を残すブログです(2020年6月から在学)

IELTS受験準備

Summary

  • Computer 受験が圧倒的におすすめ
  • 試験対策が絶対に必要
  • 当日は水分を摂りすぎない

IELTSとは

IELTSはUKやオーストラリアで使用されるテストだそうです。

オーストラリアの会社を支援していた際に、そこの社員が、IELTSのテストで良い点を取らないとVISAを更新できないと言っていたことがありました。

  • VISAや永住権に必要なテスト: General
  • 大学や大学院への進学に必要なテスト: Academic

という2つのテストがありますが、Listening と Speaking の問題はどちらでも同じです。

今回、私は当然ながら Academic を受験する必要がありました。

2つのIELTS実施団体

MBAの出願を決めると同時に、IELTSの申し込みをしました。

ちょっと複雑で初見殺しな感じなので少し説明します。

日本でIELTSを実施している団体は British Council*1 と提携する英検IDP*2 と提携する JSAF の2つがあります。

面白いのは、JSAF の方は Computer Delivery のテストが高田馬場で行われていて、こちらの方が直近(約2週間後)の回が申し込め、結果も1週間程度で出、タイピングで回答できるということで良いことずくめです。値段は同じです。

特に Writing では、単語数を数えたり、推敲したりする必要があるので、よほどタイピングが遅い人以外は Computer Delivery の方が受験しやすいはずです。

かくいう私も、最初は Paper で申し込んだものの、あとから Computer Delivery の存在に気づき、Paper の方をキャンセルして4回とも Computer で受験しました。

JSAF (Paper と Computer が選べる)

jsaf-ieltsjapan.com

英検 (Paper のみ)

www.eiken.or.jp

JSAF はIELTS の運営に参入して日が浅いようで知名度が低いですが、私はこちらを圧倒的におすすめします。

IELTSは対策が必要

私は英語の試験はTOEICしか受けたことがなく、TOEFLはおろか英検すら受けたことがありません。TOEICも前職で900点を取れば100万円くれるというキャンペーンがあったため受けただけです。

TOEICというのは基本的に Reading と Listening の試験なので、速く読め、平易な会話が聞ける能力(ようは英語慣れ)があれば特にちゃんとした勉強がなくてもスコアが取れてしまいます。

というわけで、体系だった英語の試験対策というのは大学受験以来です。

IELTSは対策をしないとスコアメイクが難しいテストです。特に、Writing は多くの受験生が最も低いスコアとなり、苦戦しているようです。

最大の対策は摂水制限

初回と2回目で一番失敗したのは、テストの途中にトイレに行って時間をロスしてしまったことです。

IELTS では、試験会場にラベルの付いていない水のペットボトルを持ち込めます。しかし、Listening → Reading → Writing の3時間は途中休憩がありません。もっと言うなら試験前の説明から含めた3時間半です。

この間にトイレに行きたくなった場合は、試験時間中に試験官付き添いのうえ中座する必要があります。当然ながら試験時間を3,4分ロスします。

これが一番重要な Writing の時間にあたってしまい、書きたいことを書ききれないという事態になってしまいました。

当日は朝から水分を摂りすぎないよう注意しましょう。

*1:UK

*2:オーストラリア

Warwick Distance Learning MBA の学費

通常の MBA より安いとはいえ、Distance Learning MBA もけっこうな学費がかかります。WBS DLMBAはシステムや講師、プログラムへの投資などがしっかり行われているので、それでも比較的リーズナブルだとは感じます。

そもそも、WBSは受験料がかからなかったのも驚きでした。(Imperial は確か£150くらいかかりました)

大きく分けて2つの支払いがあるようです。

デポジット

オファーを受けた後、入学の意思を示すために必要なお金です。日本語で言うと「手付金」でしょうか?

2020年は £1,500 でした。この金額は次の学費と相殺されるそうです。

クレジットカードでも、銀行送金でも良いのですが、時間もなかったのでカードで支払いました。

学費

学費は2年間で合計 £33,250 です。日本円にして約440万円*1です。

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コロナショックでポンド安になったので、当初予定よりは出費が抑えられました。これで奨学金が取れていればより抑えられたのですが、出願が遅かったのでやむをえません。一応QSのイベントに出ると応募資格がある奨学金にも申し込みました。*2

まず1年目の最初の授業までに約半額、2年目の最初の授業までに残りを支払います。

ただし、私費の場合は分割払いも可能だそうです。

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都度払っていると送金手数料が嵩むのですが、さらにポンド安が進むかもしれないとも思い、もしかすると分割にするかもしれません。

ちなみに、もし2年で修了しない場合、以下のとおり3年目は追加費用なしで、4年目は£1,035で延長できるそうです。

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その他、細かな手数料などはかかるかもしれませんが、テスト費用なども含まれると書いてあるので、これ以外の大きな出費は旅費くらいでしょうか。それも9月の Warwick Week がオンラインになったことでかからなくなってしまいました。

*1:£1=¥130換算 2020/5

*2:取れれば$2,000

Class Community on SNS

大学からの Offer のメールに、Facebook Community へのリンクが付いていました。もちろんクローズドのグループで、申請をするとアドミッションのスタッフが承認してくれます。

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2020 June Offer Holders という名前で、私が受けたのは最後の Deadline だったので、すでに120人ほどが参加していました。"Offer Holder" なので最終的に Offer をReject した人もいるかもしれません。

この中で自己紹介をしていきますが、参加者のプロフィールを見ると、国際機関だったり、投資銀行だったり、Google Cloud や Amazon だったりと、割と名の通った会社の社員が多い印象です。*1

もちろん、自分で事業をやっている人や、小さな会社で責任あるポジションについている人もいます。日本人らしき名前も2人ほど見かけました。

すかさず LinkedIn グループや Whats App のグループも作る人がいて、私もそれぞれ参加しました。

Business School  なので本来は LinkedIn で作るのが正しいのだとは思いますが、LinkedIn アカウントを持っていない人もいるというのが Facebook で作られた理由なのだと思います。それでも多くの人は自己紹介の投稿に LinkedIn のプロフィールへのリンクを張っていました。

LinkedIn には何人かの積極的なクラスメートからの繋がり申請が来て、このネットワーキングも DLMBA の重要な要素だと思いました。今日はイスラム教の祝日 イード だったらしく、"Eid Hubarak!" というコメントが飛び交い、さっそくダイバーシティを感じていました。

*1:私の関心がそこに強いから目についただけかもしれません

MBA探しの変遷

MBAへの関心

MBAというか大学院に関心を持ったのは確か20代後半の頃。3歳年上の兄がボストンの大学院*1に留学しており、その影響からだったと思います。

当時は社会保険労務士の受験勉強をしており、それが落ち着いたら考えようと思っていたけど、その後偶然にもUS赴任が決まり、子どもが生まれ、しばらく遠ざかっていたのでした。

その間MBAについては、さすがに2年かけてやるのはやりすぎだろとか、Dschoolの方が良いよねとか、さまざまな議論が出ていました。

その後、転職して仕事が落ち着いたこともあり、2020年1月頃からパートタイムでMBAに通ってみてはどうだろう?と思い始めました。兄もそうですが、転職先の上司、兼務の上司、US時代の上司など、仕事のできる人はMBAを持っていたので、よりステップアップするためにはMBAが必要だ、という意識があったのだと思います。

国内MBA

まず最初に検討したのは国内MBAでした。あまりお金をかけたくなかったのと、ちゃんとしたカリキュラムで学生の質も高いところと考えました。

早稲田などの私立校は前職でイベントに参加する機会がありましたが、その際会ったのが若い会社員と、自営業の方ばかりで、私には合わないように感じました。

そうすると、

という国立校が候補になりました。

そこで、会社帰りに自転車で竹橋の一橋校舎に、EMBAの説明会に行ってみました。ここは授業のデリバリーが英語で、講師は有名教授ばかり、1年で完了するプログラムと、非常に魅力的に映ったためです。

しかし60万円だと思っていた学費が実は600万円*2であることが発覚し、あえなく断念しました。(学生数15人とか、平均年齢41歳とかは良かったのですが)

などの予備校の説明会も申し込んでいたので、すかさずキャンセルしました。

オンラインMBA

竹橋からまた自転車で帰る間、私の頭の中は「それならいっそUKやUSのオンラインMBAはどうだ?」という思考に切り替わっていました。

さっそく調べてみると、最上位クラスはあまり開講していないものの、

rankings.ft.com

の40位くらいの学校であれば選択肢があることがわかりました。以前の記憶とは全く違います。

 

また、元同僚が Manchester MBA に働きながら通っており、ときどき香港や Manchester で授業を受けていたのも知っていました。

彼女は子どもがいなかったのですが、自分にも似たようなことはできそうだとかなり現実的に考えることができました。*3

あとは得意のネットサーフィンで粗々の情報を2,3日調べているうちには、もう心はオンラインMBAに傾いていました。

 

続きは別の記事にて 

*1:ハーバードではないです

*2:後で調べたら700万円でした

*3:その後実際に相談にものってもらいました

Warwick Week(On-Campus Event)が中止になりました

家でごろごろしていたところ、Warwick Business Schoolからメールが届きました。

9月に予定されていた "Warwick Week" をオンラインでやりますよという通知です。

Your taught programme will begin as planned with two days of online induction on 6 - 7 June but we do want to inform you that due to the ongoing uncertainty surrounding the Covid-19 pandemic and the travel restrictions and social distancing measures looking certain to continue, the School has taken the decision to move the planned residential ‘Warwick Week One’ online in September.

 

The dates remain the same, 4 - 11 September, and it will still be a largely ‘live’ activity though our virtual classrooms, with group work and with co-curricular activities as well. Please be reassured that we’ll endeavour to maintain the networking and intense feel of Warwick Week throughout. Our January 2020 intake felt that their first Warwick Week was very successfully run online in April.

 多くのオンラインMBAでは、年1,2回の必須通学イベントがあります。これは完全オンラインだとやはりエンゲージメントが高まらないし、ネットワーキングが限られるということのようです。

WBSでは、その On-Campus 期間を "Warwick Week" というのですが、今年はCOVID-19の影響でオンライン開催になってしまいました。まあ予想していましたし、仕方ないですね。

4月にもオンラインで実施されたそうで、まあ大混乱とまではいかないだろうと思います。

ただ、個人的には授業の内容以上に、ネットワーキングや、キャンパスの雰囲気を体験して以降のモチベーションを維持したりするために良いと思っていたので、残念でなりません。

 

今年は会社のイベントや出張も軒並みキャンセルかオンライン開催になり、本当に航空業界は苦境だと思います。

はじめに

このたび、2020年6月から Warwick (ウォーリック) Business School の Distance Learning MBA (オンラインMBA)に通学することになりました。

www.wbs.ac.uk

20代の頃からなんとなくMBAを取りたいなと思っていて、なんだかんだ紆余曲折を経て、30代半ばにしてオンラインMBAに通学することになりました。

日本語でも英語でも、オンラインMBAの情報が非常に限られていて、情報収集には非常に苦労しました。そんな中、わたしにとっての数少ない情報源が在学生・卒業生のブログでした。

特にこちらのブログにはたいへんお世話になりました。

Warwick MBA by Distance Learning修学日記

 http://boosterbrain.blog.jp/

 

折しも世界では、COVID-19の影響により多くの大学がオンライン講義に移行しています。いつ収まるのかもわからず、これからオンラインMBAのニーズはますます高まるでしょう。

そこで、わたしも少しでも記録を残し、オンラインMBAを検討される方に、少しでも情報提供ができるようにしたいと思い立ち、ブログ開設に至りました。

  • 実際に通学?する University of Warwick の Warwick Business School のこと
  • オンラインMBA検討時のこと
  • IELTS含む受験対策のこと
  • キャリアに関すること

など、自分のためにも記録になれば良いと考えています。